# CLAUDE.md — WordPress Helm Chart ## リポジトリ概要 Raspberry Pi などのベアメタルで稼働することを想定した、Kubernetes 上で動作する Alpine Nginx + WordPress (PHP-FPM) の Helm チャート。 - **Gitea リポジトリ**: `ssh://git@192.168.9.65/helmchart/wordpress` - **Helm リポジトリ**: `https://git.cafepieters.com/api/packages/helmchart/helm` ## 実行環境について WordPress本体はイメージ内蔵のもの(`docker.io/wordpress:-fpm-alpine`)をemptyDirにコピーして使い捨てで起動し、`wp-content`のみPVCで永続化する(bitnami方式)。PHPの実行環境はこのイメージに依存し、本リポジトリにPHPコードは含まれない。 ## Git コミット情報 | 項目 | 値 | |------|-----| | 名前 | Claude | | メール | claude@cafepieters.com | | SSH キー | `P:\Claude\.ssh\id_claude` | ## 作業完了のルール(重要) 1. **機能を追加・変更した場合は、必ず README.md を更新すること。** 追加・変更した機能の説明を反映してから作業完了とする。 2. **変更は必ず Git Commit / Push まで行うこと。** 作業単位ごとにコミットし、origin(main) へ push するまでが作業完了。 3. **Commit メッセージに Claude クレジット(Co-Authored-By 等)を追記することは禁止。** `user.name = Claude` でコミットされるため、ユーザー名で判別可能。 4. `git pull` で取り込まれた変更は必ず尊重し、revert して push することは禁止(既存の共通ルールと同じ)。 ## チャート改修履歴 ### 実IP取得の修正 + SMTP経由メール送信の追加(2026-08-08, v7.0.2-a) **背景**: ルーター(グローバルIP)配下の 192.168.9.x セグメントにコントロールプレーン/ワーカーノードがあり、その上のPodでWordPressが稼働する構成において、(1) 訪問者の実IPアドレスが正しく取得できない、(2) `wp_mail()` によるメール送信が失敗する、という2つの不具合が報告された。 **(1) 実IPアドレス取得の不具合** 原因は2つ複合していた: - Service(`LoadBalancer`/MetalLB想定)はデフォルトの `externalTrafficPolicy: Cluster` のため、kube-proxyが送信元IPをノード内部IPにSNATしてしまい、Nginxの `$remote_addr` が実IPではなくノードIPになっていた。 - 本チャートの `nginx.forwardRealIP`(X-Forwarded-Forを信頼するreal_ipモジュール設定)は、Ingress ControllerやCDNなど**XFFヘッダーを付与するリバースプロキシが前段にある場合**にのみ機能する設計だが、このベアメタル構成ではService直下にPodがぶら下がるだけでXFFを付与する層が存在せず、機能していなかった(`trustedProxies` に `192.168.0.0/16` が含まれるためSNAT後のノードIPを「信頼済みプロキシ」とみなしてしまうが、そのIPがXFFを付与するわけではないので `$real_ip` は結局SNAT後のIPのままになる)。 さらに、`wp-config.php` 生成テンプレート内でPHP側が生のX-Forwarded-Forヘッダーを無条件に信頼してREMOTE_ADDRを上書きする処理があり、Nginxのreal_ip信頼境界を迂回してクライアントがIPを詐称できる状態だった(副次的なセキュリティ上の問題)。 **修正内容**: - `values.yaml`: `service.externalTrafficPolicy: Local` をデフォルト追加(SNATを回避し実IPをそのまま透過させる。MetalLB L2モード等と組み合わせる想定。ClusterIPでは無視される)。 - `templates/service.yaml`: `externalTrafficPolicy` を条件付きで出力するよう変更。 - `templates/deployment.yaml`: `wp-config.php` 内のPHP側REMOTE_ADDR再判定処理を削除(NginxのfastcgiパラメータでREMOTE_ADDRは既に正しく渡っているため不要かつ危険だった)。 - `values.yaml`/`README.md`: `nginx.forwardRealIP` は本当にXFFを付与するリバースプロキシが前段にある場合のみ有効化する旨を明記。 **(2) メール送信の不具合** 原因: 使用しているAlpineベースのWordPressイメージには、PHPの `mail()`(`wp_mail()` が内部的に利用)を実際に配送するMTA(sendmail相当)が同梱されておらず、`sendmail_path` の送信先が存在しなかった。 **修正内容**([helmchart/phpfpm](https://git.cafepieters.com/helmchart/phpfpm) チャートと同一の手法を採用。ユーザー指定によりphpfpmの実装パターンをそのまま踏襲): - `values.yaml` に `smtp.*` セクションを追加(`enabled`/`host`/`protocol`/`port`/`auth.*`/`from`/`tls.*`)。 - `templates/configmap-smtp.yaml`(新規): `/etc/msmtprc` を生成するConfigMap。 - `templates/secret-smtp.yaml`(新規): SMTPパスワードを格納するSecret。 - `templates/deployment.yaml`: `smtp.enabled: true` の場合のみ、`wordpress` コンテナの起動コマンドをシェルラッパーに変更し、`apk add msmtp ca-certificates` → `/etc/msmtprc` 配置(`chmod 644`、www-dataから読めるように) → PHPの `sendmail_path` を `msmtp -t` に向ける `99-smtp.ini` を生成 → `exec php-fpm` という順で起動する。 - `apk add` にrootが必要なため、SMTP有効時のみ既存の `securityContext: runAsUser/runAsGroup: 82` を外している(PHP-FPMワーカー自体はイメージ標準の `www.conf` によりuid82で動作するため、実際のPHPコード実行権限は変わらない)。`smtp.enabled: false`(デフォルト)では従来どおり非rootで起動する。 - msmtpのパスワードはmsmtprcに直書きせず `passwordeval "cat /etc/smtp-secrets/password"` で別ファイル参照(phpfpmの `CHANGELOG-8.5.6-f/g.md` で判明した「Secret/ConfigMapの権限が0600だとwww-dataから読めない」問題を踏まえ、最初から `0644` で実装済み)。 - WordPress本体は `wp_mail()` が自動的に `mail()`/`sendmail_path` を経由するため、phpfpmと異なりPHPコード側の変更(ヘルパークラスの読み込み等)は不要。 **対象ファイル**: `values.yaml`, `templates/service.yaml`, `templates/deployment.yaml`, `templates/configmap-smtp.yaml`(新規), `templates/secret-smtp.yaml`(新規), `README.md`, `Chart.yaml`